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2010年07月 アーカイブ

ロックンロールとは? その7

LPやEPは、実際のところもっと早い時期に誕生していました。

コロムビア・レコードを通じて33回転LPが発売になったのは1948年、RCAビクターから45回転EPが発売されたのは翌49年。

当初この両方式は、最近の例で言えばビデオのべータとVHSのようなものだったらしく、お互いの回転数の違いが消費者をとまどわせたうえ、それまでの78回転SPのコレクションが価値を失うのではないかという疑念がマーケットを覆っていたため、なかなか普及しませんでした。

が、やがてコロムビア、RCA両社がそれぞれの方式に興味を示すようになり、さらに33回転、45回転、両方のレコードをかけられるプレーヤーも登場。

SPに代わる夢のニュー・メディアにがぜん注目が集まり始めます。

この新方式のレコード盤は、割れにくく、軽く、扱いやすかった。

それとともに、特に45回転ドーナツ盤にはもうひとつ、大きな利点がありました。

それは、大量生産がしやすかったこと。

大量生産できるから安くなる。安くなれば子供も買える。大量頒布が可能になる・・。

レコードが大人の嗜好品から子供の楽しみへと裾野を広げ、それとともにロックンロールという新種の音楽に子供たちが群がるようになったんですね。

ロックンロールとは? その8

1954年以降、RCAを筆頭とするメジャー・レコード会社がラジオ局のDJに渡すテスト盤がすべて45回転ドーナツ盤となり、それをキッカケに、まるで80年代、CDがアナログ盤を一気に過去の遺物にしてしまったのと同じような勢いで78回転SPは忘れられた存在になっていきました。

自分で買えるようになれば、もはや子供たちの天下。

1950年代半ばといえば、戦後のベビー・ブームの中で生まれた子供たちがティーンエイジャーに成長したころ。

使えるお金もふんだんになっています。

ティーンエイジャーがレコード市場の最高のお得意様の位置につき、レコード会社も大人向けのポップ・
ミュージックやジャズ以上の情熱を持ってロックンロールのレコードを生産するようになっていきました。

45回転ドーナツ盤、そして前述したラジオ。

主にこのふたつのメディアと呼応しながらロックンロールという音楽は育っていったんです。

つまり、根っからの間接情報文化。

ロックンロールはメディアを通してはじめて成立するポップこミュージックとして誕生し、成長してきたわけですね。

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