ロックンロールとは? その11
『アメリカン・バンドスタンド』には、実際にシンガーが出演して自分のヒット曲を披露することも多かったのですが、大方の場合、彼らはレコードの音に合わせて口を合わせていました。
いわゆるリップ・シンク(ロパク)です。
そのため
「やっぱりロックンロールの連中はごまかしている。レコードではうまく歌えても生ではまともに歌えないんだ。そんなもの音楽じゃない」
という大人たちの批判が相次いでしまいます。
が、この指摘も基本的には的外れ。
ロックンロールにとってオリジナルはあくまでもレコード。石塚孝一氏によると、実際の番組に登場してそれを再演するシンガーたちは、生で演奏していようが、ロパクしていようが、オリジナルであるレコードを自ら模倣していただけ。
この成り立ちを理解できているかどうかは、ロックンロールを楽しむ上で実はかなり重要なことです。