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2010年10月 アーカイブ

薬によるアレルギー

クスリのアレルギーは、同じような作用をもっているクスリでも、化学構造がまったく違っていれば、起こらないのが普通です。


たとえば、下熱剤のうち、スルピリンにアレルギーをもっている人は、たいていアミノピリンでも起こします。


これは両方のクスリが、体のなかで同じものにかわるからです。


しかし、これらとまったく化学構造が違っているアスピリンでは、起こらないのが普通です。


アレルギーを起こすクスリと、起こさないクスリとを、自分でよく知っていればいいのです。


たとえばスルピリンにアレルギーをもっている人は、熱のあるときはアスピリンをのめばよいので、一概に感冒下熱剤はだめなのだとあきらめるのは早いのです。


しかし、どうしてもクスリを使わなければならないときもあるでしょう。


アレルギーのあるクスリは、絶対に使ってはいけないかというと、これはむずかしい問題です。


もとの病気が重い病気で、そのクスリが絶対に必要だとすると、ショックのような危険なアレルギーでなければ、注意して使わざるをえません。

薬によるアレルギー 2

重症の糖尿病でインスリンが絶対に必要だが、発疹ができるという場合は、少量のインスリンからはじめると、はじめは発疹が出ます。


しかし、注意深くゆっくり増していくと、だんだんと症状が出なくなってきます。


これは減感作療法といって、ぜんそくなどに一般的に用いられているアレルギーの治療法です。


クスリの場合は、どうしても使わなければならないときを除いては、そのクスリを使わなければアレルギーは起こらないので、絶対必要のとき以外は減感作療法はやりません。


ただ、がんや白血病のように、抗がん剤を使わなければ、必ず死ぬ人に対しては、たとえ抗がん剤のアレルギーがあっても、むりに使ったほうが、生命を延ばすことがあります。


・・・要するに、クスリの副作用と、もとの病気の重さと、それに対するクスリの効果とをはかりにかけて、決める必要があるのです。

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