心身症とアレルギー
ご存じのように、アレルギー疾患は「文明病」の1つに数えられています。
その理由は、「開発」の名のもとに自然環境の破壊がすすみ、生活環境がますます人工的なものになってきていること。
また「文化的な生活」と称される、自然との調和を無視した、新しい生活様式を余儀なくされていること。
さらに「物質文明」の時代にふさわしく、かつてはまったくなじみのなかったさまざまな物質につぎつぎにさらされていることなどによって、アレルギー疾患が年々増えていると考えられるからです。
近年、とくに自然からの隔たりが大きくなりつつある都会での生活者には、こころと体のバランスを失い、些細な刺激にも過剰な(病的な)反応を示します。
アレルギー疾患だけでなく、心身症にもなりやすい状態になっている人が増えてきているように思われます。
その意味で、いまこそ、文明社会と健廉について考えなおす時期にきているといえるのではないでしょうか。
病気のなかに、心理・社会的な因子の影響を強く受けて起こってくるものがあるということは、すでに紀元前から知られていました。
しかし、「心身の」という医学用語がはじめて用いられたのは、1818年ドイツのハインロートによってであるとされています。