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2010年11月 アーカイブ

心身症とアレルギー

ご存じのように、アレルギー疾患は「文明病」の1つに数えられています。


その理由は、「開発」の名のもとに自然環境の破壊がすすみ、生活環境がますます人工的なものになってきていること。


また「文化的な生活」と称される、自然との調和を無視した、新しい生活様式を余儀なくされていること。


さらに「物質文明」の時代にふさわしく、かつてはまったくなじみのなかったさまざまな物質につぎつぎにさらされていることなどによって、アレルギー疾患が年々増えていると考えられるからです。


近年、とくに自然からの隔たりが大きくなりつつある都会での生活者には、こころと体のバランスを失い、些細な刺激にも過剰な(病的な)反応を示します。


アレルギー疾患だけでなく、心身症にもなりやすい状態になっている人が増えてきているように思われます。


その意味で、いまこそ、文明社会と健廉について考えなおす時期にきているといえるのではないでしょうか。


病気のなかに、心理・社会的な因子の影響を強く受けて起こってくるものがあるということは、すでに紀元前から知られていました。


しかし、「心身の」という医学用語がはじめて用いられたのは、1818年ドイツのハインロートによってであるとされています。

心身症とは?

心身医学の概念が一般化されはじめたのは、1935年アメリカのダンバーによって、それまでに発表されていた心身医学的研究論文が「情動と身体変化」と題した本にまとめられて出版されたころからだといわれています。


日本に心身医学会が結成されたのは、1959年のことです。


その学会の定義によりますと、心身症とは狭義には「身体症状を主とするが、その診断や治療に心理的な因子についての配慮が、とくに重要な意味をもつ病態」とされています。


ここで病態という表現がとられているのは、心身症という独立した病気があるというのではなく、臨床各科の病気のなかに、心身両面から診療したほうがよい病態を示すものがある、という意味です。


また、広義には「身体的原因によって発病した病気であっても、その経過に心理的因子が重要な役割を演じるようになった症例」とされています。


このように定義される心身症として診療されることもある病気の代表的なものとしては、木態性高血圧症、起立性低血圧、不整脈、胃・十二指腸潰瘍、過敏性大腸症候群、甲状腺機能充進症、片頭痛、筋痛症、慢性関節リウマチなどがあげられます。

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