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2010年12月 アーカイブ

アレルギー疾患のなかの心身症

アレルギー疾患とされている病気のなかにも、心身症の定義にあてはまるものが少なからずあります。


たとえば鼻アレルギー、気管支ぜんそく、慢性じんましん、湿疹などが心身症としても診療されます。


狭義の心身症と診断される場合の身体症状は、欲求が満たされない状況や心理的な葛藤・・・


あるいはストレッサーにさらされ続けたときなどに、遺伝的ないしは先天的な素質と後天的な成長過程での生活体験などによってできあがった心身の反応様式に従って、特定の臓器にあらわれると考えられています。


欲求が満たされない状況が続いていたために身体症状を起こしてくる場合を、もうすこし詳しく説明しましょう。


すなわち、大脳の古い皮質、辺縁系(脳梁と視床のまわりにある)でつくられる本能・衝動や情動が、大脳の新しい皮質の働きである知性・理性による適切な言葉や行動を通して、現実に則したかたちで表現または実現できない場合に、内的な緊張が持続。


中枢性に視床下部を介して自律神経系、下垂体・内分泌系の機能の異常をきたし、それに敏感に反応した臓器の身体症状が出現してくると考えられているわけです。

アレルギーの成因としての心理・社会的因子

このような心身症の成立ちと、いわゆるアレルギー疾患の成立ちには、お互いに重なり合う部分があるのでしょうか。


ある日本人医師らは、いわゆるアレルギー疾患とされている病気にみられる身体症状には、


1.主として抗原抗体反応にもとづいて起こっていると思われるもの


2.抗原抗体反応にもとづいていると思われるが、心理・社会的な因子によってひき起こされる身体的変化に強く影響されていると思われるもの


3.抗原抗体反応にもとづかずに、主として心理・社会的な因子によってひき起こされた身体的な変化にもとづいていると思われるもの


・・・などがあると考えています。


一般に、アレルギー疾患は、疲労したときに起こりやすく、またひどくなることが多いものです。


有名なセリエ博士のストレス学説によると、ストレッサー(それが物理的なものであれ、心理的なものであれ)にさらされると、副腎の方に強い影響が出るのだそうです。

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