壁と建築材料 2
石山寺に関する資料のうちには、「赤土」の糊料としても白米が挙げられていました。
しかしこの「赤土」は木肌に直接塗られた、いわば木部の着色材であって、左官工事の上塗材料として「赤土」が用いられたものではありません。
また白土・石灰といえどもすべて左官工事に用いられたとはかぎらず・・・
例えば法華寺における膠を混じた白土は、麻布張りをした柱の上に塗られるもので、彩色の下地にされたものであったことを指摘しておきます。
白米は粥にして白土等に混入されたものと思われます。
延長5(927)年の成立で、平安初期の制度等を集大成した『延喜式』三四、木工寮土工の項には「表塗料」(上塗材料)として白土ニ石に対し「粥汁料白米ニ升」が計上されています。
・・・この使用法は奈良時代に遡ってもおそらく変ることはないでしょう。
現代でいう外壁リフォームのようなものですね。