公表利益と粉飾決算 2
実際の利益は、景気の好、不況によって増減するのが当然です。
経営者としては、毎期、できるだけ安定した利益を公表し、安定した配当をつづけることが、自分自身の首を永らえさせることにもなるので、必要以上の利益があがった年には、これを隠して溜め込んでおき、逆に赤字になった年には、過去の隠し利益を吐き出して、黒字決算を発表することが広く行なわれています。
・・・たとえば、資本金100億円の企業が1割の配当をするとなると、配当金は10億円となります。
いま過去の配当性向(税引利益に占める配当金の割合)が40パーセントであったとすると、10億円を0・4で割ることによって、必要利益の25億円をはじき出すことができます。
そこで、実際の利益がそれを上回った場合には、その部分をけずって隠し、逆に下回る場合には、隠し利益から不足分をおぎなって、毎期、平準化された利益が公表されることになるのです。
その仕組みは簡単です。
つまり、売上マイナス費用イコール利益ですから、利益の過大表示のためには、売上を実際より水増しするか、費用を過小に計上するか、この両者を併用しさえすればよいのです。
利益の過小表示のためには、売上を実際より過小にするか、費用を水増しするか、この両者を併用します。